ドクターコトー / 山田貴敏
コロナウィルスが蔓延しだした今、思い出させる医療系漫画パンデミック編!
幼いころ失踪した彩佳の父親が、末期癌で本土の病院に入院しているとの連絡が診療所に届いた。彩佳にとって父は、母や自分を捨てた許しがたい存在だったが、結局見舞いに行くことを決意。しかし、そこでの診療法に納得がいかない彩佳は、父を島に連れ戻してしまう。ところがコトーが出した診断結果も「余命数ヶ月」というもので…
最近のコロナウィルスの状況で思い出すのが、映画「アウトブレイク」と漫画「 Dr.コトー」と「インハンド」と「エマージング」だ‼
特に「 Dr.コトー」のパンデミック編は、離島を襲った道のウィルスとの闘いで緊迫と感動と切ない話だ! マンガマン的にDr.コトーで番熱くなった回だ!
掲載されているのは13巻 カルテ.143「Dr.コトー歓迎する。」から、14巻 カルテ.150「Dr.コトー、絶望する。」
「Dr.コトー」名シーン
特に三上先生とコトー先生との会話のシーンは胸を締め付ける名シーンだ‼
三上先生
五島先生、ぼくは離島医療をナメてたかもしれません。千人の島民の命をぼくが一人で背負ってるかと思うと、重圧で…一つの単純なミスも許されないし、考えれば考えるほど押しつぶされそうになって…なさけないことに日一日と自信がなくなって…五島先生は離島医療に携わって、そう感じたことは…ありませんか?
コトー
重圧は…今も毎日感じてるよ。
三上先生
コトー先生…ぼくは医者としてベストを尽くしたと言えるでしょうか…やれるべきことをやれたといえるんでしょうか…
ドクターコトーは、わりと緊迫巻が少なく(画風のせい⁉)、死んじゃうのかな?と思っても意外と死なない漫画だと思う。そんな中、このパンデミック編ではかなりのヤバイ状況になり島内は混乱する。そして医療従事者の苦労や葛藤の臨場感が伝わってきて一気読みしてしまう。見どころは未知の病気と、もう一つ、本土で一緒に働いていて確執のあった三上先生が共に医療にあたるところだ!感動間違いない!ネタバレになるので深く言えないのだが話したくなってしまう程だ。この漫画でもコロナウィルス同様特効薬もワクチンも無く「対処療法」することしかできなかった。そしてコロナウィルスの治療(対処療法)にあたっている医療関係者の大変さはわからないが、この漫画を読むとそういった方々の仕事に頭が下がる思いにもなる。
吉岡秀隆さん柴咲コウさんでテレビドラマ化
「Dr.コトー診療所」「2004」「2006」「特別編」があり「FOD」で観られる。